〜すかんち@SHIBUYAAX〜

3日間限定の再結成ライブという事で昨日AXまで行って参りました。
昨日は余りの衝撃を受けたのに加え、体調不良で帰宅早々床に就いてしまいまして。
本当に濃いライブでした。
私はほとんどすかんちの曲を聴いた事がなく、「バンド名しか知らない」状態で
昨日のライブに行った不届き者です。
私の予備知識は「すかんちってバンドブームの時に出てきたバンドだよなぁ」とか、
ROLLYって色々テレビ出たり【ROLLYギター】とかあったよなぁ」とか、
RIDER CHIPSのアルバムで何曲かうたってたよなぁ」とか
その程度のモノなんです。
ライブに行こうと思ったのは、久々にAXでライブが見たいと思ったのと、
ここですかんちを見ておかなければ、
この先彼らの音楽に触れることはないかもと思ったからでしょうか。そんな感じです。
なので始まる前は初心者故、周りとの温度差に緊張しながら客電が落ちるのを待ってました。

感想ですが、全く曲を知らないバンドのライブを見て、楽しかったのは今まで何度もありますが
感極まったのは初めてです。
全く触れてこなかった事に対して後悔の気持ちも加わりそう思ったのかもしれません。
ラストの「恋の1,000,000$マン」で
『裏切られても裏切られても』という強烈なイントロを聴いた瞬間、完落ちしました。
このライブ(すかんちの皆様はコンサートとおっしゃっておりました)に来れて
本当によかったです。ギリギリ生で聴けるチャンスに間に合って本当によかった。
彼らのライブを見て、思うことは色々あり、受けた衝撃も本当に大きいのですが、
それを表すのに相応しい言葉がなかなか見つかりません。
例えるなら卓偉の「謝恩祭」@日比谷野音を見た後の様な感じでしょうか。
本当にいいものを見せてもらって本当にお腹一杯です、
しばらくライブ見なくても十分です、って思えるあの感覚に。
MCも強烈でどれもが印象深いのですが、
この言葉、ずっと覚えておきたいなと思ったのがありました。
「今回またみんなでコンサートをする事ができ、アルバムまで作る事ができました」に続く
セリフなのですが、
先に行われた大阪コンサートでそのアルバムの売れ行きが思わしくなかったようで
「みんな買ってね。あ、お金が欲しいんじゃないよ、聴いて欲しいんだ」
これがすかんちなんだろうな、とドシロウト乍ら思ってしまいました。
「聴いて欲しい」
いい曲だから、伝えたいから、「聴いて欲しい」。
私はすかんちの事を何も知らないけれども、
きっと聴いて欲しいという気持ちはバンドを組んだ時から
今尚変わらず持ちつづけているモチベーションで、
それが再結成にも繋がったのだろうなと勝手に推測してみました。
この間読んだドリアンの本にもあったけれど、
「歌いたい奴はどんな状況になろうとも歌いつづけて行く。
歌や音楽が何かの目的になってしまった人は歌うのを辞めてしまうんだ」
と。
すかんち解散後、皆それぞれの方向性で音楽を続けていて、
またここで再結成できたという事は、
方向性は違っても、「歌いたい」という気持ちだけは変わらず
みんな一緒に持ちつづけたからこそ為せる業だと思いました。
往年のファンの方はきっと違う感想をお持ちなんでしょうなぁ。